日本商工会議所(山口信夫会頭)は15、16の両日、栃木県で「観光振興大会2004」を開いた。全国から商工会議所関係者約7百人が参加し、地域活性化と一体化した観光振興の必要性や商工会議所の果たす役割などを議論。大会では会員(商工会議所)が観光振興に向けた行動を起こすよう訴える「宣言」を採択した。商工会議所の観光重視のスタンスをより鮮明にした今大会、会員からは「観光業界とも歩調を合わせ、一体となった観光地づくりができれば」と期待の声も出た。
大会は日商と栃木県商工会議所、宇都宮商工会議所主催で開かれた。商工会議所が「観光」をテーマに全国規模の大会を開くのは初めて。
日商が3月にまとめた新しい切り口の観光振興策「地域におけるニューツーリズム展開に関する提言」への理解を深めるのが目的。足利銀行破たんで低迷する県経済を支援する狙いで、第1回開催地に選んだ。